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gakuji's fellow

Author:gakuji's fellow
日本の子どもたちの健やかな成長を願う口腔保健の専門家の集いです。
Boss:伊藤学而(鹿児島大学名誉教授)
fellow:坂下玲子(兵庫県立大学教授)
fellow:土持正(土持矯正歯科医院院長)
fellow:金俊煕(きむ矯正歯科クリニック院長) 
fellow:小椋幹記(大分岡病院マキシロフェイシャルユニット
fellow:四元みか(よつもと矯正歯科院長)

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高度経済成長期において日本の子どもたちのお口の一番の問題は「むし歯」でした。
しかし子どもたちのむし歯は激減し、一方で歯周疾患、不正咬合、顎関節疾患、噛めない飲み込めない・発音・味覚などの機能不全が多くみられるようになりました。
健常児として生まれてきたはずの子ども達の育ちの何かがおかしい...
そういう問題意識を共有する仲間でその問題点を考えていきます。


key word:哺乳、母乳育児、離乳、離乳食、噛めない、飲み込めない、
     顎の発達、不正咬合、歯ならび、ディスクレパンシー、非対称、不良習癖
     咀嚼、嚥下、呼吸、味覚、発音、顎関節症、ぽかん口、姿勢
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春休みが終わり、時間ができてきましたので、アップ再開です。

さて、生まれてすぐの赤ちゃんはすぐに哺乳ができると思われていますが、実際はそうでもありません。初産では最初は母乳が出にくいこともありますが、二人目、三人目になると最初から母乳はそこそこ出ることもあります。でも、赤ちゃんは最初からすぐには上手に飲めません。

 なぜでしょうか?

私なりの考えですが、哺乳にも学習が必要なのです。お母さんの乳首は大きさ、長さ、母乳の出やすさなど、お母さんごとにみんな違います。お母さんの乳首に適応しないと生きていけません。その適応期間が約1週間で、その間赤ちゃんの体重はわずかに減少します。赤ちゃんに優しい病院では10%程度の減少は許容します。

逆に言えば、赤ちゃんが哺乳に関して学習するから、哺乳瓶哺乳ができます。乳首を変えても新しい乳首に適応してくれるのです。私は唇顎口蓋裂の赤ちゃんの哺乳指導を行っていますが、口蓋床(ホッツ床)を入れると、哺乳も流し込みタイプの乳首から咬合型乳首に変えるように指導します。大変な作業ですが、健常な赤ちゃんは頑張って飲めるようになってくれます。

口を動かさなくても飲める乳首から、頑張って筋肉を動かさないと飲めない乳首へと変更ができるわけです。逆はもっと簡単ですので、乳房哺乳から哺乳瓶哺乳へは簡単に変更できますが、逆は難しいですし、やるには相当に努力が必要になります。
おっぱい(母乳)の味ってコロコロ変わるってご存知ですか?


おしゃべりができる位の年齢までおっぱいを飲んでる子が教えてくれます。

「今日のおっぱいはいちごの味がする~。」とか、

「今日のおっぱいちょっとしょっぱい!」とか。



おしゃべりできない赤ちゃんもおっぱいの味に意思表示をします。

がぶがぶ飲むかと思えば、ぎゃ~~と泣いたり、拗ねたり、

ちょっと口をつけたかと思うとすぐに口を離してニタ~と笑ったり...

右のおっぱいしか飲まないとかストライキする事もあります。


お母さんの食べた物や、一日の時間帯、体調によってコロコロ味が変わるそうです。
乳腺炎前後のおっぱいは、チーズ臭かったり、しょっぱかったりして赤ちゃんは嫌います。
おっぱいマッサージの専門家の助産師さんは、おっぱいの味見をしておっぱいのコンディションを見抜きます。




なので母乳を飲んで育った赤ちゃんは哺乳期にいろんな味を体験してるんですね!


ほんとにおっぱいの味にうるさいんです。
だからきっとグルメ!(笑)

☆子どもの食事で困っていること
(平成17年度乳幼児栄養調査より)

1位 遊び食い(45.4%)
2位 偏食する(34.0%)
3位 むら食い(29.2%)
4位 食べるのに時間がかかる(24.5%)
5位 よくかまない(20.3%)
6位 ちらかし食い(17.7%)
7位 口から出す(15.1%)
8位 小食(14.9%)
9位 食べすぎる(8.2%)
10位 食欲がない(4.6%)
11位 早食い(4.5%)
12位 困っていることはない(13.1%)


10年ごとに行われている同調査ですが、
殆どの項目で度を追うごとに増加しています

特に伸び率が大きいのは
「偏食する」「よくかまない」
の2つです。

坂下らによる日本各地の0~6歳未満の子どもたちを対象とした20の基準食品の摂取状況の調査によると、咀嚼しないと呑み込めない食品ほど食べられるようになる50パーセンタイル月齢が遅く、食べない理由の一つに咀嚼機能が十分に発達していないことが示されました。

また摂取食品の数は2歳頃までは増加してゆくが、それ以降はゆるやかになり、3歳を過ぎると著しい増加はみられなくなることが示され、2歳前後までの期間が摂取できる食品が拡がっていく上で大切な時期であるとされています。
                   ※「乳幼児の固形食の移行過程に関する研究」
                   Europian J of Clinical Nutrition(2004)58,643-653



つまり好き嫌いのない子は、2歳までに幅広い種類の食材と出会うチャンスにめぐまれたのではないでしょうか...

そして好き嫌いのない子ほど、咀嚼しないと呑み込めない線維質の食品をこともなげにもりもり食べます。
様々な食物の味を受け入れ、咀嚼の学習が良くなされているのですね。



離乳を開始して完了するまで期間の食生活に鍵がありそうです
金先生の舌位のお話を受けて。


新生児のお口を観察すると、口唇の間に舌が挟まっているのをよく見かけます。

恐らく舌位が上がるほど舌の筋肉はまだ発達していないのでしょう。


首が座る頃になると、舌位が上がっている赤ちゃんも出てきて、
ハイハイする頃には舌背を口蓋(上あごの天井)につけてお口をあんぐりあけて笑って見せてくれるのもよく見られる光景です。

Breastfeedingによって鍛えられていくうちに、だんだん舌の筋力がついていくのでしょう。



ところが、おしゃぶりを咥えると、舌を口蓋に上げることができません。
おしゃぶりを咥えた赤ちゃんは、おしゃぶりを噛んでいるわけではなく、
ただ口腔内を陰圧にしておしゃぶりが外れない状態になっているだけです。


おしゃぶりを何か月も咥え続けた赤ちゃんのおしゃぶりを試しにびゅっと外すと、
とたんにお口がだらんと開いて、舌が下の歯ぐきの土手からはみだして見えたりする事があります。


これらの事が書かれた論文や科学的エビデンスはありません。
対象が赤ちゃんだけに証明するのは難しいです...ね。
なので、私の私見と述べておきます。



しかし、母乳育児サークルとかおっぱいマッサージをしてくれる助産所には、おしゃぶりを一切使わずにちゃんと口唇閉鎖ができて、鼻呼吸できて、舌位がしっかり上がっているおっぱい(で育った)顔の赤ちゃんがたくさんいるんですよ~。
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