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  • 食事中の水~金先生に続け   by四元

かつて(高度経済成長期前)の日本の食文化には、食事中に水を飲む習慣は無かったそうです。


(いや、私は生まれてないので聞いた話ですが...笑)


躾の厳しい家庭ほど、食事中に水を飲むのは行儀が悪いとされていたのだそうです。



そして多くの一般家庭では、食事が終わって空になったご飯茶碗に急須でお茶を注いでいました。
(「子どもの頃見た事、あるある!」という40代は多いはず。)

そこで初めて「ごちそう様」と温かいお茶を飲んでいたのですね。



ところが今や「お茶」と言えば冷蔵庫の中にペットボトルで保管されていて、
食事中にがぶがぶ飲むのが常と化しています。


ドロドロの離乳食を食べる赤ちゃんにさえ、「赤ちゃん麦茶」だのなんだの飲ませながら食べさせています。




このお話を聞いたある若い栄養士さんがこんな話をしてくれました。


...私は小さいころかなりのおばあちゃん子で、食事の躾もおばあちゃんにしてもらいました。

食事中に私が水を欲しがると、


「だれ馬(鹿児島弁でダメな馬)水食らうと言うんだよ。だれ馬になりたくなかったら(食事の)後で飲まんか。」

と言われたものでした。今思い出しました...と。



もしかしたら各地にもそういう言い伝えがあるのかもしれませんね
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  • 食事中の水物   by金

当院では検査時に食事に関するアンケートを行っています。

その中に、「食事中にいつ飲み物をとりますか」というのがあります。食事の前、食事中、食事の後と選択肢があり、患者さんのほとんど(約9割)が食事中に取っています。その内容はお茶が一番多いですが、中には牛乳やジュース(野菜ジュースが多い)もあります。量もコップ1〜2杯がほとんどですが、中には1リットル近く飲んでいる人もいます。

私は、「食事中の飲み物は原則やめましょうと」話しています。理由は色々ありますが、一番は咀嚼量を増やして、唾液量を増やすことです。大量に飲んでいる人が時々言う言葉に、お茶を飲まないと飲み込めないというのがあります。飲み込めないから、益々お茶を飲んで、唾液の量を減らすという、悪循環に陥っています。

これは若い矯正の患者さんだけでなく、お年寄りにも見られることだと思います。お年寄りは水分をちゃんと取りましょうということで、せっせと食事中に取るわけです。その結果、唾液の分泌量が減り口腔乾燥症になりやすくなります。

本来、陸上の咀嚼をする哺乳動物は食事中の水分は必要ありません。食物を咀嚼し、唾液と混和して、食塊(飲み込めるかたち)を形成して、嚥下するわけです。野生のシマウマが水を飲みながら草を食べることはないのです。唾液には非常に多くの効能がありますが、その唾液のすばらしさを発揮させるためにも、まず「食事中の水物はやめる」ことから始めてみてはどうでしょう。1週間で苦にならなくなりますよ。
  • テレビの料理番組   by金

料理番組やグルメリポートなどでとても気になる言葉があります。

「こうすると、お子様やお年寄りには食べやすくなります」とか、「これならお子様やお年寄りにも安心ですね」などという言葉をよく耳にすると思います。

多くの人は“その通り”だと思っていることでしょうが、口の機能から考えると全くなっていません。

咀嚼は運動機能で、しかも学習しないと上手になりません。学習には失敗がつきものですので、食べやすいものを与え続けていたら上手になる前に学習期を終えてしまします。学習期は3歳頃までと考えられます。3歳までに大人と同じものが食べられるように鍛えることが大切です。

一方、お年寄りになると機能が落ちてくのは自然の摂理で仕方がないことですが、機能低下のスピードを遅くすることを考えなければなりません。

例えば、足腰が弱ってきた親に、転倒と危ないからと、すぐに車いすに乗せる人はいないと思います。外に連れ出して散歩をしたり、運動や体操を勧めたりするでしょう。しかし、食べることに関しては車いすに乗せるようなことを平気にしているのです。噛むのがしんどい、大きいものが飲み込みにくくなったとなれば、すぐに食べやすくしてしまいします。介護食を与えてしまします。するとお年寄りの機能はすぐに衰えて、誤嚥が増えるのです。

足腰と同様、口の筋肉もしっかり鍛えることが長寿社会では大切だと思いますが、それは子どもの時にしっかり鍛えておくことが基礎となります。
  • 初投稿 イオンのCM   by金

早速、初投稿です。

最近見た、テレビCMの話です。
日本人が魚を食べなくなったと言うことで、骨抜きの魚を売り出しているという、イオンのCMです。魚離れを食い止めようと、農水省などもファストフィッシュとして後押ししているようですね。

このCMを見ていて最後に突っ込みをいれてしまいました。CMの最後に子どもがこの魚を食べるのですが、何とフォークを使って食べるのです。「フォークでたべるんかい!」


骨を抜いた安全な食材ということで、魚の需要を喚起するのが売る側の論理ですので、誤って骨を口に入れたときに上手に骨を取り出せないほど、口の機能が落ちてしまった人には、選択すべきいい食材だと思います。

しかし、子どもに与える食材でしょうか。
まず、フォークで食べることに問題の1つがありそうです。つまり、箸が上手に使えないんですね。箸で骨を取り分けられないようです。
もう一つは、口に骨が入ったら危ないという認識です。確かに飲み込めば危ないですが、骨を上手に口から取り出せばすむことです。ですが、骨だけを取り出せないんですね。小さな骨なら噛んで飲み込めることも知らないんです。

これらはどちらも、練習不足なんです。箸の使い方も練習、噛むことも練習です。最初から上手にできる子はいません。
親ができないから子どももできないのか、親が子どもの練習にじっくりつきあえなくなっているのか、いずれにしろ、問題は親にありそうです。
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