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gakuji's fellow

Author:gakuji's fellow
日本の子どもたちの健やかな成長を願う口腔保健の専門家の集いです。
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  • おっぱいの味(breastfeedingと味覚の発達)   by四元

おっぱい(母乳)の味ってコロコロ変わるってご存知ですか?


おしゃべりができる位の年齢までおっぱいを飲んでる子が教えてくれます。

「今日のおっぱいはいちごの味がする~。」とか、

「今日のおっぱいちょっとしょっぱい!」とか。



おしゃべりできない赤ちゃんもおっぱいの味に意思表示をします。

がぶがぶ飲むかと思えば、ぎゃ~~と泣いたり、拗ねたり、

ちょっと口をつけたかと思うとすぐに口を離してニタ~と笑ったり...

右のおっぱいしか飲まないとかストライキする事もあります。


お母さんの食べた物や、一日の時間帯、体調によってコロコロ味が変わるそうです。
乳腺炎前後のおっぱいは、チーズ臭かったり、しょっぱかったりして赤ちゃんは嫌います。
おっぱいマッサージの専門家の助産師さんは、おっぱいの味見をしておっぱいのコンディションを見抜きます。




なので母乳を飲んで育った赤ちゃんは哺乳期にいろんな味を体験してるんですね!


ほんとにおっぱいの味にうるさいんです。
だからきっとグルメ!(笑)

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  • 子どもの食事で困っていること   by四元

☆子どもの食事で困っていること
(平成17年度乳幼児栄養調査より)

1位 遊び食い(45.4%)
2位 偏食する(34.0%)
3位 むら食い(29.2%)
4位 食べるのに時間がかかる(24.5%)
5位 よくかまない(20.3%)
6位 ちらかし食い(17.7%)
7位 口から出す(15.1%)
8位 小食(14.9%)
9位 食べすぎる(8.2%)
10位 食欲がない(4.6%)
11位 早食い(4.5%)
12位 困っていることはない(13.1%)


10年ごとに行われている同調査ですが、
殆どの項目で度を追うごとに増加しています

特に伸び率が大きいのは
「偏食する」「よくかまない」
の2つです。

坂下らによる日本各地の0~6歳未満の子どもたちを対象とした20の基準食品の摂取状況の調査によると、咀嚼しないと呑み込めない食品ほど食べられるようになる50パーセンタイル月齢が遅く、食べない理由の一つに咀嚼機能が十分に発達していないことが示されました。

また摂取食品の数は2歳頃までは増加してゆくが、それ以降はゆるやかになり、3歳を過ぎると著しい増加はみられなくなることが示され、2歳前後までの期間が摂取できる食品が拡がっていく上で大切な時期であるとされています。
                   ※「乳幼児の固形食の移行過程に関する研究」
                   Europian J of Clinical Nutrition(2004)58,643-653



つまり好き嫌いのない子は、2歳までに幅広い種類の食材と出会うチャンスにめぐまれたのではないでしょうか...

そして好き嫌いのない子ほど、咀嚼しないと呑み込めない線維質の食品をこともなげにもりもり食べます。
様々な食物の味を受け入れ、咀嚼の学習が良くなされているのですね。



離乳を開始して完了するまで期間の食生活に鍵がありそうです
  • おしゃぶりと舌位   by四元

金先生の舌位のお話を受けて。


新生児のお口を観察すると、口唇の間に舌が挟まっているのをよく見かけます。

恐らく舌位が上がるほど舌の筋肉はまだ発達していないのでしょう。


首が座る頃になると、舌位が上がっている赤ちゃんも出てきて、
ハイハイする頃には舌背を口蓋(上あごの天井)につけてお口をあんぐりあけて笑って見せてくれるのもよく見られる光景です。

Breastfeedingによって鍛えられていくうちに、だんだん舌の筋力がついていくのでしょう。



ところが、おしゃぶりを咥えると、舌を口蓋に上げることができません。
おしゃぶりを咥えた赤ちゃんは、おしゃぶりを噛んでいるわけではなく、
ただ口腔内を陰圧にしておしゃぶりが外れない状態になっているだけです。


おしゃぶりを何か月も咥え続けた赤ちゃんのおしゃぶりを試しにびゅっと外すと、
とたんにお口がだらんと開いて、舌が下の歯ぐきの土手からはみだして見えたりする事があります。


これらの事が書かれた論文や科学的エビデンスはありません。
対象が赤ちゃんだけに証明するのは難しいです...ね。
なので、私の私見と述べておきます。



しかし、母乳育児サークルとかおっぱいマッサージをしてくれる助産所には、おしゃぶりを一切使わずにちゃんと口唇閉鎖ができて、鼻呼吸できて、舌位がしっかり上がっているおっぱい(で育った)顔の赤ちゃんがたくさんいるんですよ~。
  • 舌位とBreastfeeding   by金

口元をリラックスしているとき(安静時)の舌尖(舌の先端)の位置は、上顎の前歯の少し後ろに付いています。しかし、矯正の患者さんでは安静時の舌位が正常な人は少ないです。ほとんどの人は前歯の裏に付いています。

下顎の前歯の歯ぐきあたりまで舌尖が落ちている人は、ほぼ間違いなく、滑舌が悪いです。


なぜでしょう??


理由は色々考えられますが、まずは口の機能の始まりの哺乳から考えてみましょう!

四元先生の乳首を噛んで飲み込むという動きは噛む筋肉の話ですが、実は舌でも乳を搾っています。


Breastfeedingの赤ちゃんでは乳首がのどの奥の方へ、引きずり込まれるようになります(私の子どもは3人みんなBreastfeedingで、時々、小指を口に入れて遊んだことがあります。その時、指がぐぐぐっと、引き込まれるようになったことを覚えています)。

舌は乳首を口蓋に押しつけて、蠕動運動をしながらお乳を搾ります。つまり、舌を口蓋に押しつけて、搾って、飲み込むという動きになります。それに顎も連動しているわけです。舌と顎の協調運動です。

舌が口蓋に付いているということは、舌を常に持ち上げていないといけないわけです。重力に反していますよね。でも、それをBreastfeedingで身につけるのです。

人口乳首ではこれはできません。多くの人口乳首では吸引を主体に哺乳するからです。吸引すると舌は下顎の前歯の後ろに付き、舌位を下げます。(ストローを吸うようにやってみるとすぐにわかります)

舌位が下がる原因はこれだけではないと思いますが、口の機能のスタートのBreastfeedingでトレーニングをしていないと、後で上に持ち上げるのは大変な労力がいるようになります。



自然の摂理はすばらしいと思いませんか・・・・
  • Breastfeedingが咀しゃく機能の発達に良い理由   by四元

おっぱい赤ちゃんが食べ方じょうずになる理由。


科学的データによる根拠は他の先生におまかせすることにして、
私は赤ちゃん&ママサイドからお話してみたいと思います。

「赤ちゃんの口の発達」の記事で、哺乳期はかんでのみこむという基礎的な行動パターンに慣れる時期であると書きました。



赤ちゃんはママのおっぱいにかぶりつくと、いきなりは飲み始めません。
「ちうちう」と乳首を吸ってしばし待ちに入ります。←なかなか賢い...


するとママの身体に射乳反射が起こります。

乳腺に血液を送り込まなくてはならないので、心臓がバクバク動き出して血圧が上がります。

乳腺に血液を溜めなくてはならないので、おっぱい周囲の静脈がきゅ~~~っと縮みます。


するとママは胸に
「つつつ~っ!」とか
「バリバリバリ~ッ!」とかという感覚が来て
「きたきたきた~~~っ!」とわかります。


そうすると、待ってましたとばかりに赤ちゃんもおっぱいをがぶっと噛んで飲み始めます。

最初はほとばしる様に出ますので、哺乳力のない新生児は飲み切れなくてむせてしまったりします。
赤ちゃんが咳き込んで乳首から口を離すと、おっぱいがぴゅ~~っと飛び出すするくらい!

あかちゃんにとってはスパルタ(笑)そのもの。
ひ~ひ~言いながら、
汗をびっしょりかきながら飲むんですよ~



数十秒で射乳反射が落ち着いてくると、リズミカルに飲む状態になります。
がぶっと噛んだ分だけびゅ~と出てきてそれをごっくん。

乳腺で血液がお乳に交換されて、それが乳管を伝って乳首の真下にある乳管洞に集まってきます。
ここを歯ぐきの土手でがぶっと挟むからお乳がびゅ~と出てくるんですね。

(余談ですが、おっぱいマッサージの達人の助産師さんは、この乳管洞を赤ちゃんの顎のようにじょうずに指で圧迫しておっぱいを出し、つまった乳管口を開けていきます。
ベッドに横たわったママさんのおっぱいが天井まで上がる程です!)


しばらく経つとママの血圧も下がってきて、ややお乳の出が悪くなります。
すると赤ちゃんはコンチクショウとやけになって噛みついたり、うなったり。
おっぱいっ子の辛抱強さとか粘り強さとかはこうやって培われていくのかもしれませんネ。


こうしたスパルタなトレーニング(笑)を経て、月齢が進むにつれて哺乳力がついていきます。
離乳が始まる頃には、顎を使う筋肉、お乳を飲み干す筋肉が十分に鍛えられているというわけです。


「Breastfeedingはスパルタだ!」
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