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gakuji's fellow

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  • 日本の母乳育児率が低い理由 その2   by四元

母乳育児を経験してない方は、おっぱいを赤ちゃんのお口にふくませさえすればそれでOKというイメージがあると思います。
しか~し実際にはそう簡単にいきません。

母乳育児が軌道に乗るまでが一苦労。

そしてそれを維持するのが一苦労なのです。



WHOとUNICEFが1989年に「母乳育児を成功させるための十か条」を発表しました。
内容はまさにそのとおりなんです。

しかし、第3項の「すべての妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教えましょう」に書かれている

「その方法」

が、なかなか難しいのです。



戦前までは「その方法」の知恵がそれぞれの家庭や地域にありました。

ところが戦後から高度経済成長期にかけて母乳育児率がかなりの勢いで低下し、20%代にまで落ち込みました。

それがどんな時代だったかと言うと...

「赤ちゃんコンクール」全盛期。

とにかくまるまると太って色の白い赤ちゃんがもてはやされましたので、
ママさん達は粉ミルクを買いに走りました。

海外からの育児書がベストセラーになった時代でもありました。

そして、そのママさん達は現役おばあちゃん世代となりました。
つまり日本の母乳育児のノウハウを知るおばあちゃんがすごく少ないのです。


その結果、今では「その方法」は家庭の先輩ママではなく、
産婦人科での指導、育児書にゆだねられる事になりました。


その3に続く...
  • 日本の母乳育児率が低い理由...その1   by四元

2/5の記事で日本の母乳育児率がホニュウ類として危機的な状況にあることを述べましたが、
今回はその背景に迫りたいと思います。

 
前出の平成17年乳幼児栄養調査で、次の事も分かっています。

「妊娠中には96%の母親が母乳で育てたいと考えていた!」


ところが、いざ生まれると生後1か月で42.4%、3か月で38.0%にすぎません。


授乳についての悩みは、

「母乳が不足ぎみ」:32.5%、「母乳が出ない」:15.6%、「外出の際に授乳できる場所がない」:14.9%で、



生後1か月の栄養方法別にみると、

人工栄養...「母乳が出ない」:56.9%、「赤ちゃんが母乳をいやがる」:13.8%

混合栄養...「母乳が不足ぎみ」:44.7%、「母乳が出ない」:19.5%

母乳栄養...「母乳が不足ぎみ」:20.2%、「外出の際に授乳できる...ない」:18.5%



本当に「母乳が出ない」のでしょうか?
それとも「母乳が出ない、足りないと思わざるを得ない状況に置かれているのでしょうか?。


続く...
  • 日本人が危ない~日本の母乳育児率   by四元

10年ごとに厚労省が行っている乳幼児栄養調査。

平成17年の調査結果を受けて、翌年に載った新聞記事の見出しはこうでした。


「日本の母乳育児率90%超え!」


はい?????

正確には生後1か月の母乳栄養が42.4%、混合栄養が52.5%でそれらを合計した値でした。
これが3か月になると母乳栄養は38.0%まで落ちてしまいます。


日本は豊かな国なので、何の問題もなく乳児は育っています。
しかし、もし(あっては欲しくない事ですが)地球規模の天変地異が起こって物が流通しなくなってしまったら...
母乳育児率の低い国民から絶滅してしまうのではないでしょうか。

野生動物であれば、天変地異など無くとも即絶滅種というくらいの数値です。


こわ~い、こわ~い数字です。

どうしてこんなに低いのか、次の機会に解説していきます。